2012年3月3日土曜日

■366回路による放射線計測(その2)

測定結果

測定は、366回路の出力をパソコンのマイク入力につなぎ、PRAというフリーのパルス頻度解析ソフトを用いることで、放射線パルススペクトルグラフを作成。それによって、放射線の核種とその強度を同定します。

測定は、以下の4条件で測定しました。
0.測定時間は3600秒(1時間)とする。
1.測定部屋空間
2.マントルを近接させた時
3.やさしおを近接させた時
4.白河のホットスポットで採取した土を近接させた時

1.測定部屋空間

   測定結果 
     



             ※1.横軸は、パルスピーク値(核種エネルギーに相関した値)
                 縦軸は、頻度(パルス数を区間平均した値) を示しています。

2.「マントルを近接させた時

   測定結果



3.やさしおを近接させた時

   測定結果




4.白河のホットスポットで採取した土を近接させた時

   測定結果




        ※白河の土は、知人宅のホットスポットから採取して譲ってもらったものです

2 件のコメント:

  1. 366回路試しました。すばらしいですね。セシウム134と137のピークが分離可能なのは大したものです。
    作る過程で色々試したのですが、低エネルギー領域に出てしまうノイズ源は、やはり1段目帰還抵抗の高抵抗での熱雑音のように思われます。
    オペアンプ由来を疑って、2段目の帰還抵抗の値を色々試したのですが、ノイズ領域に変化がありませんでしたので、それ以前の回路に発生源があります。
    今回の300MΩ化でゲインが変わってもノイズ領域に変化が無いので、ノイズ発生源として考えられるのは、これしかなかろうと……
    やはり、どこかの回路がやっていたように、センサ出力の時定数を上げて、ローパスフィルターでノイズを消し、微分回路で時定数が短いパルス形状に整えるという方法しかないのでしょうかね。

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  2. BetaNodeさん、コメントありがとうございます。
    やっとコメント設定ができました、というか、管理人(私)が確認して公開を許可する設定になっていて、それを分かっていませんでした。オソマツ。
    低エネルギー雑音の件、BetaNodeさんの考察が妥当な感じがしています。
    ノイズ軽減の為に回路の伝達応答をどうするかについて361回路、366回路では強く意識・反映させていません。あくまで初段一発SN勝負的な感じです。
    ま、これはこれで目的の原発事故由来のγ線計測に、安価で簡単に作れる目的には合っているかとも思ってます。
    いずれにしても、素子・回路そのもののSN追求、信号処理としてのノイズ軽減の両面からのアプローチが必要だと実験しながら思い知らされた感じです。
    今後の実験ネタがありすぎて、整理しながら少しづつ進めていきます。
    最終系は、空間放射線計測用簡易スペクトロメータ(^^;;;かな。
    よろしくお願いします。

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