2012年2月29日水曜日

■361回路による放射線計測(その2)

 測定結果

測定は、361回路の出力をパソコンのマイク入力につなぎ、PRAというフリーのパルス頻度解析ソフトを用いることで、放射線パルススペクトルグラフを作成。それによって、放射線の核種とその強度を同定します。

測定は、以下の4条件で測定しました。
0.測定時間は3600秒(1時間)とする。
1.測定部屋空間
.「マントルを近接させた時
.「やさしおを近接させた時
.「白河のホットスポットで採取した土を近接させた時

1.測定部屋空間

   測定結果 


 
      ※1.横軸は、パルスピーク値(核種エネルギーに相関した値)
         縦軸は、頻度(パルス数を区間平均した値) を示しています。
 


      ※2.縦軸(頻度)の最小値が0.1となっているのは生データ処理(LPF処理)時に
         1以下の数値が計算されてしまうので、最小値を0.1としている。

2.「マントル」を近接させた時

   測定結果


 
                   

3.「やさしお」を近接させた時

   測定結果


4.「白河のホットスポットで採取した土」を近接させた時

   測定結果


        ※白河の土は、知人宅のホットスポットから採取して譲ってもらったものです。

2012年2月25日土曜日

■361回路による放射線計測(その1)

昨年(2011年)12月に秋月電子より発売されたヨウ化セシウムCsl固体シンチレータ(10mm角)に浜フォト製PINフォトダイオード(S6775)を組み合わせた簡易な放射線計測器の実験を公開します。放射線計測も電子回路も専門外であり、その試行錯誤にはもどかしさもあるかもしれませんが、暖かく見守っていただければ幸いです。


本実験は、以下のような狙いで行います。


1.原発事故による漏洩放射線を計測できること。
2.放射性セシウム134、セシウム137のガンマ線を識別できること。
3.できるだけ定量的に測定できること。
4.シンプルで安価な回路であること。
5.最終的な形は定めないが、できれば携行できるようにしたい。


幾つかの予備実験を行った結果、OPアンプの前段にFETヘッドアンプを付加することで、
セシウムと思われる放射線を確認できました。
以下の回路がそれです。
これは、某2chに公開した回路で、レスNo.が361だったので、361回路と命名しました。